あなたは何歳から好きなことをやろうとしていますか?
従来のわたしたちの人生は、大きく3つのステージでカテゴリー分けされていました。
◆第1ステージ
20代前後まで
(教育を受ける期間)
◆第2ステージ
20代前後~65歳前後まで
(仕事をする期間)
◆第3ステージ
65歳前後から
(定年引退して余生を過ごす期間)
どうでしょうか。
よくある模範的な人生ですよね。
でも今の時代、そしてこれからの時代にこの生き方は当てはまるでしょうか。
60、70歳になって自由な時間を持てても遅い理由
今までの生き方は、先ほど挙げたように3つのステージに分かれており、年齢をひとつの区切りとしてわかれています。
ここがポイントなのですが、年齢でステージを区切られるということは、基本、同時進行も後戻りもできないということなのです。
教育→働く→定年
あくまで、この順番に進むわけです。
◆第2ステージ(仕事をする期間)
言い換えれば、20~65歳前後までは、会社に人生の時間を捧げる期間ということになります。
そして、そのあとにしか「定年」は来ません。
なので自由な時間は、定年まで我慢するしかありません。
たとえば、この20歳~65歳までの働く期間に長期旅行に行きたいと思っても、休めるのは国で決められたお盆やお正月やGWなど、みんなが一斉に休みを取る休日だったりします。
つまり、国や会社から決められた日・日数しか、休めないということです。
国で決められているような祝日や連休などは、みんな一斉に休むので旅行費も高くなる上、世の中は非常に混雑します。
にもかかわらず、多くの人たちは通常の何倍もする金額を払い、渋滞をしてでもわざわざ出かけていくのです。
仕方がありませんよね。
普段、自由に連休が取れない会社員にとっては、年に数回の連休を利用してでしか遠くへは行けないのですから。
「働く」期間は、基本的には会社中心で成り立っており、自由にはなれないのです。
そうやって何十年も会社に身を捧げ、定年になったら好きなことができる、ゆっくり余暇を過ごせる、それが当たり前だと思っている人は多いはずです。
◆第3ステージ(定年引退して余生を過ごす時間)
やっと次の定年のステージに辿り着き、自由な時間が手に入ったとします。
でも、既に身体は年老いている状態です。
果たして、やりたいことが制限なく出来るでしょうか。
たとえば、バックパッカーとして世界を回りたいと思ったとします。
60歳、70歳になったあなたは、体力的にできるでしょうか?
大きなリュックを背負い、たまには野宿もするような旅に出ることができますか?
そもそも、この年齢でそんなリスクがあることをやろうなど思わないかもしれません。
でもこのように、年齢を重ねれば体力も免疫も落ちるのは当然なので、出来る事は制限されてきます。
たとえやりたい気持ちはあっても、若い頃の元気な身体がいつまでも続くわけではないのです。
間違えてほしくないのですが、歳を取ると何も出来なくなると言っているのではありません。ただ、範囲は狭まってしまうのは事実です。
しかも長い間、会社員として身を粉にしてせっせと働いてきた分、やりたいことは「ゆっくり休むこと」という思考になってしまっているかもしれません。若さが持つエネルギーはその時にしかないものです。
そう考えると、
65歳の定年まで何十年も自由を待つということが、いかに勿体ないかわかってきます。
それこそがムダな生き方ですよね。
今までのこの模範的な生き方に囚われる生き方が、あなたにとって幸せですか?
今は、楽しい30代40代を会社に捧げるのではなく、もっと自分らしい生き方ができる時代なのです。
定年を待つのではなく、やりたいことは、今やるしかないのです。
もちろん、会社でやりたいことがあり、仕事が生きがいだという人は、それがあなたのやりたいことなのでそれが幸せだと思います。
でも、キツいようですが、世の中「会社には行きたくないけど、とりあえず行けばお金が貰えるし、定年まで我慢」そんな今を生きている人たちが大半です。
これから20年以上、定年までせっせと自分の人生を会社のために使い、現状の不満を慰め合う飲み会や、国や会社が決めた年に数回の休みに、かろうじて貯めたお金を使い果たし、またコツコツ貯金をする。
PS.
わたしは今やりたいことを我慢する、その生き方はやめました。
確かにリスクを恐れる人たちには、これこそが先が見通せる安心した人生なのかもしれません。でも、みんなと一緒なら怖くない、そこに依存しているだけなのです。
でも、わたしにはワクワクもしない暗闇の人生でしかありません。
わたしの父も母も60代半ばで亡くなりました。
父は昔ながらの人だったので、もしかしたらこれからゆっくり過ごそうと思っていた矢先だったのかもしれません。でも、長年休むことなく働き、身体に痛みが出ても我慢して働き。その結果、定年なんてありませんでした。
人生のどれだけ早い段階で自由に生きれるようになるか。
やりたいことができる人生を生きれるようになるか。
とても大切なことだと思います。